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2013年3月2日土曜日

素人のオートバイの整備はもぐらたたき。

プロと違って素人のバイク整備はモグラたたきに似ています。
経験の蓄積がないため原因となる部分をしらみ潰しにひとつずつ探り当てていくしかないからです。
勘や経験があると、どこが原因なのか優先順位をつけて問題を解決して行けますが、素人だとそうは行きません。




セロー225Wのガソリンコックのオーバーホールをし、実際に走ってみました。

オーバーホールというと大げさで難しい印象がありますが、このガソリンコックのオーバーホールは簡単です。ネジで3本止めてあるだけなので、プラスドライバーで簡単に分解出来ます。10分ほどで注文していた部品に交換・洗浄することができました。ガソリン漏れも止まりました。

ガソリン漏れが止まったのはいいですが、中回転域や高回転域までエンジンの回転数が上がらない問題は解決しませんでした。

ガソリンコックが不調だと、ガソリンが漏れたりエンジンに十分なガソリンを送ることができなくなるので、交換することで十分なガソリンを送り込むことができると考えていましたが違う原因のようです。

他に考えられる原因は、
・自分でオーバーホールしたキャブレターの組み付け不良
・キャブレター周りのゴム部品が劣化していて、そこから空気を吸っている
があります。

この問題以外にも、
・スピードメーターが動かない
というトラブルや
・フロントホイールが目視でわかるほど振れている
というトラブルも確認できました。

互換性のある部品を持っているので交換して様子を見てみます。

当分モグラたたきが続きそうです。

蛇足



ナンバープレートのボルトをステンレスに交換しました。
今までのボルトはクロム製だったので、錆びにくいものをホームセンターで選びました。

交換できる限りのボルトは全てステンレス製に交換するつもりです。

ただし、フレームやエンジンなど、重要な部位に取り付けるボルトは純正部品で注文しないと、チタンやマグネシウムなど特殊な素材だった場合、それにあったボルトでないとネジをかじってしまいます。

また、ステンレスのボルトは強度が低いので強度が必要な部分には使わないようにするべきです。

スポーツサイクルのフレーム素材にアルミやクロモリ、チタンはありますが、ステンレス製のスポーツサイクルを見ないのはこのせいだと思っています。

2013年2月27日水曜日

セロー、息を吹き返す


93年式の不動車のセローを12月に頂いて、コツコツ直して今日エンジンをかけることに成功しました。古い機械をいじるのは、楽しいことです。エンジンが息を吹き返した瞬間は、今までの苦労を忘れさせてくれる何かがあります。

エンジンがかかったことを元の持ち主さんに伝えると嬉しそうに見に来てくださいました。自賠責も来年(2014年)の10月まで付けた状態で譲ってくださるということで、自賠責をかけなくてもすぐに乗ることが出来るという嬉しい誤算もありました。

不動車となった直接の原因は、タンクの内部のサビ。

タンクの内部がサビてしまって、それが原因でキャブレターにサビが混入し、エンジンにガソリンが送れなくなって動かなくなっていたようです。オートバイのタンクの燃料を満タンにないで、長期間放置してしまうとこういった錆びによるトラブルが起きます。

タンクの内部のサビ取りとキャブレターの汚れを取り去る作業を行うと、息を吹き返しました。

他にもに経年劣化によるゴム部品を中心とした部品劣化が目立ちます。



・フロントフォークのダストシールが取れている。
・キャブレター周りのゴム部品にひび割れが見える。
・フロントフォークの黄色いカバーがひび割れている。
など。

他にも、ブレーキ関係のゴム部品もダメになっている可能性があるので、おいおい交換していくつもりです。

今はエンジンは始動するものの、高回転まで回らないトラブルが起きているので、これを解決しようとしています。これは、キャブレター周りのゴム部品が劣化していて、そこから空気を吸っているのが原因では?と疑っています。キャブレター周りのゴム部品を交換する必要がありそうです。

製造からもう20年経っているバイクですから、ゴム部品の交換は当たり前のことなのかもしれません。

まともに乗ることが出来るようになるまでには、もう少し時間がかかりそうです。

元の持ち主さんのところまで、元気良く走れるようになれよ。セロー。

2012年12月3日月曜日

セロータンク内部のサビ


キャブレターに水が侵入していたので、セロー225のタンクのガソリンを抜いてみたところ、こんな錆びが吐き出されました。・・・



どうやらタンク内部が結露してしまい、結露を元に発生した水によって、このような錆になったようです。

長期間バイクを放置する場合は燃料タンク上限一杯一杯までガソリンを入れておきましょう。そうすると燃料タンク内部で結露が起こりにくくなります。

タンクの内部にもサビが認められるので、出来れば「花咲かG タンククリーナー」といったタンクの内部を綺麗にした上でで綺麗にしてから乗りたいと思っています。

サンポールを利用したさびとり方法もあるようですが、サビを落としたあとの防錆処理を考えないといけないため、面倒そうです。安く上がるようですけどね。


こういった時は自分で整備を覚えていてよかったなぁ、と思います。こんなことをバイク屋さんに頼んでいたら何万円取られるかわかりません。自分がやることで自分が納得する作業ができますから。

でも乗る時に自分で整備したバイクにまたがるとどこかの部品が落ちてしまっていないかヒヤヒヤしているのも確かなんですけれどね。

2012年11月16日金曜日

セロー225のキャブレターオーバーホール

預かっているセローをとりあえずバラバラにしてみました。

外装は一度も林道を走ったことがないだけあって、20年たったオフロードバイクとは思えないほど程度が良いです。

ただ、キャブレターに水が侵入していて、ガソリンと混ざって乳化していました。

その上劣化してバラバラになったエアクリーナーの破片がキャブレターに侵入し、黄色いスポンジがキャブのあちこちに…

キャブレターの内部部品を一つなくしてしまったので、今日の作業はクリーニングまででした。

エンジンまで水やエアクリの破片が行って、燃焼室にサビやカーボンを作っていないことを祈ります。

エンジンの状況を判断するために圧縮圧力を測る必要がありそうです。

…つづく